
Amazonプライム・ビデオのオリジナル作品『モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜』。男女間の恋愛に限らず、様々な愛をテーマにしたユニークな物語が話題となっています。作品を観た方の中には、「このお話って実話なの?」と思った方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、『モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜』がどのくらい実話に基づいているのかについてご紹介いたします!
contents
『モダン・ラブ』は実話に基づいた作品
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『モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜』は、2019年にAmazonプライムビデオで配信されたドラマです。独立した8つのエピソードで構成されており、ニューヨークを舞台にしたアンソロジードラマ。
本作の全てのエピソードは、ニューヨーク・タイムズ紙の人気コラム『Modern Love』に実際に寄せられたエッセーをもとに製作されました。多少の脚色はあるにしても、このドラマは全て実話をもとに製作された物語なんです。
ちなみに、コラムはこちらのウェブサイトから読むことができますよ♪
【ネタバレ注意】『モダン・ラブ』を原作を比ベてみた!
「モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜」をエピソードごとに実話と比べてみました。
↓↓↓「Modern Love」に掲載された記事をまとめた本も出版されていますよ♪
第1話:私の特別なドアマン
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【あらすじ】
NYの高級アパートに住むマギーは、恋を夢みる独身女性。そのアパートの入り口に立つドアマン・グズミンは、マギーが次々と連れてくる男性を厳しく品定めします。ある時、マギーがもうすでに別れた男性の子を妊娠しているのを発覚。悩むマギーに、グズミンは…。
独身女性マギーを見守るドアマン・グズミンがとても素敵なエピソード。2015年に投稿された作家ジュリア・M・ホグベンさんのエッセイ”When The Doorman is Your Main Man”が原作となっています。
ドラマでは、妊娠を告げられパニクる元カレにマギーは「どう関わるかはあなたの自由。何の義務もない。」と伝えます。実際には、妊娠を告げられた元カレは彼女にプロポーズしたのだとか。しかし彼女は断ったそうです。
またドラマでは、妊娠したことを知って、子供を産むか産まないかマギーが迷うシーンがありますが、これは完璧にフィクションとのこと。ジュリアさんは、妊娠がわかった時から子供を産むと固く決心していたようですよ。
現在ジュリアさんは、娘さんと一緒にカリフォルニアに住んでいます。
第2話:恋のキューピッドは世話好き記者
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【あらすじ】
恋愛アプリの開発者ジョシュアは、ニューヨーク・タイムズの記者ジュリーとのインタビューで、別れた彼女との経験について語ります。一方ジュリーも、自分の過去についてジョシュアに打ち明けることに。2人の失った恋は、また元どおりになるのでしょうか?
この物語は、2015年に掲載されたデボラ・コペイケンさんの”When Cupid is a Prying Journalist“が原作となっています。ドラマのとおりデボラさんは、恋愛アプリの創始者ジャスティンさんにインタビューを行っています。
ジャスティンさんと元彼女は、実際には仕事の面接ではなく大学で知り合いました。付き合ったり別れたりを繰り返した2人でしたが、デボラさんとのインタビューが行われた時点では何年も話をしていなかったとか。しかも、彼女は他の人と婚約していました。
デボラさんとのインタビューで別れた彼女を取り戻そうと決心したジャスティンさんは、8年も会っていなかった彼女を訪れます。
結末は?
現在ジャスティンさんと彼女は、幸せな結婚生活を送っているそうですよ。
第3話:ありのままの私を受け入れて
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【あらすじ】
大学を優秀な成績で卒業し、弁護士として活躍するレキシーは、実は双極性障害者(躁うつ病)。スーパーで知り合った男性とデートの約束をして浮かれるものの、うつ状態となりうまくいきません。しかも欠勤が続き失職してしまいます。彼女に優しく接する同僚に、レキシーはこれまで隠していた病気について告白することに。
2002年に投稿されたテリー・チェニーさんのエッセイに基づいて製作されたこのエピソードは、かなり事実に忠実に再現されているとのこと。レキシーがデートに備えてマスカラをつけるシーンでは、うつ状態で震えるレキシーの手が描写されています。これはテリーさんが実際に経験したことの1つなのだそう。
数少ないフィクションの部分が、レキシーの同僚。ドラマの中で彼女は同僚に自分の病気について打ち明けますが、実際には同僚は実在しません。
その後、テリーさんは自分の病気や経験についての本を2冊出版しています。素敵な男性と出会ったスーパーには今でも通っていますが、彼に再会したことはないとのことですよ。
第4話:夫婦という名のラリーゲーム
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【あらすじ】
俳優のデニスと妻のサラは、倦怠期を迎えた夫婦。妻は、共通の趣味も特になく、自己中心的な生活を続ける夫に不満を感じています。2人はカウンセリングを受け、助言のとおりにテニスを始めることに。さて夫婦は、危機を乗り越えることができるのでしょうか…。
夫婦間の愛がテーマの本作は、2003年のアン・リアリーさんのエッセイをもとに製作されました。ドラマで描写されている夫婦の大好きな映画は、実際にも同じなのだそうですよ。
実際にアンと彼女の夫にカウンセリングをしたセラピストは、2人の夫婦関係楽観的だったとのこと。その理由として「2人(夫婦)はそれぞれお互いのネガティブなところを出し合う。しかし、私(セラピスト)がどちらかについて少しでもネガティブな発言をすると、もう1人がそれについて反論してくる」とセラピストは語っています。
リアリーさん夫婦は結婚30周年を迎え、今でもテニスを続けているそうです。
第5話:デートの幕あいは病院で
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【あらすじ】
ロブは2回目のデートで魅力的な女性ヤスミンを自宅に招きます。いい雰囲気になったと思いきや、壊れたワイングラスで腕にひどいケガを負ってしまい病院に担ぎ込まれることに。一晩入院することになったロブと彼に付き添うヤスミンは、何気ない話から次第に本音を語り合うことになります。
ブライアン・ギティス氏が投稿した2014年のエッセイをもとに製作された本エピソード。ドラマと同様、ブライアンさんは、2回目のデートで腕の血管を傷つけてしまいます。
実際には、ブライアンさんのデートの相手はこの事件のあと、彼女の元カレと復縁。エッセイが掲載されたあと、ブライアンさんは彼女と何度かデートをしたようですが、結局自然消滅しまったのだそうですよ。
第6話:パパみたいな人とデート?
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【あらすじ】
幼い頃に父を亡くした21歳のマギー。同じ職場で30歳も年上のピーターに魅かれ、マギーはピーターの家でディナーを共にします。実は、男女の関係を期待するピーターに対して、マギーは彼と父親を重ねていたのでした。
このストーリーのもととなったエッセイの筆者はアビー・シャーさん。彼女が投稿したエッセイは、2人でディナーを食べた夜までしか描写されていません。
ドラマでは、ディナーを楽しんだ夜以降も2人でデートに出かけますが、実はフィクション。
ただ、男性がゴルフ柄のソックスをはいていたのは事実なのだそうですよ。
このエピソードは、他のものと比べてやや脚色が多い印象ですが、当のアビーさんは脚本に満足しているとのこと。現在彼女は、夫と3人の子供と一緒に幸せに暮らしています。
第7話:僕らが見つけた家族のカタチ
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【あらすじ】
ゲイカップルのトビンとアンディは、養子を迎えようとしますが、思うようにスムーズにいきません。そこへ、生まれてくる子供を彼らに譲ってもいいという女性カーラが現れます。喜ぶ2人ですが、実は彼女はホームレスだったのです。
「本当にこんなことってあるの?」と思ってしまうようなエピソードですが、もちろん本作も実際に寄せられたエッセイが原作となっています。エッセイの英語のタイトルは”DJ’s Homeless Mommy(DJのホームレスママ)”。
ドラマでは、同居することになったカーラとカップルの奮闘する様子や、少しずつ心を通わせていく3人の姿が描かれていますが、実際にはカーラは彼らと同居していません。
ホームレスママは、現在はもうホームレスではないようです。カップルいわく、「きちんと地に足をつけて生活しているよ。母の日や誕生日にはDJと電話で話をするんだ。」とのこと。
第8話:人生の最終ラップは より甘く
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【あらすじ】
お互いに伴侶を亡くしたマーゴとケンジは、マラソン大会で出会います。2人は恋に落ち再婚しますが、ケンが亡くなり結婚生活は終わってしまいます。悲嘆にくれるマーゴでしたが、2人で幸せに過ごした時間を思い出すようにニューヨークの街を駆け出します。
このエピソードでは、2013年に掲載されたイブ・ペルさんの経験がかなり忠実に再現されています。ドラマのシーンでもあったように、2人は一緒にジョギングや映画を楽しんだり、旅行をしたり、ご主人が亡くなるまでの数年間を満喫しました。
ご主人の死後、愛する人と死別した遺族のための会に通いはじめたイブさんは、そこでまた素敵な男性に出会ったのだそうですよ。
おわりに
Amazonプライムビデオ『モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜』の原作や、ちょっとした裏話についてご紹介しました。
実話に基づいて製作された本作は、人間味にあふれた心温まる作品です。実話だからこそ、ずっしりと心に響いてきますね。
『モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜』をまだご覧になっていない方は、、Amazonプライムビデオでぜひ視聴してみてくださいね♪