Amazonプライム『モダン・ラブ』は本当に実話?原作と比べてみた!(ネタバレ注意)

Amazonプライム・ビデオのオリジナル作品『モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜』。男女間の恋愛に限らず、様々な愛をテーマにしたユニークな物語が話題となっています。作品を観た方の中には、「このお話って実話なの?」と思った方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、『モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜』がどのくらい実話に基づいているのかについてご紹介いたします!

『モダン・ラブ』は実話に基づいた作品

https://www.instagram.com/p/B8Z3lrypniZ/?utm_source=ig_web_copy_link

『モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜』は、2019年にAmazonプライムビデオで配信されたドラマです。ニューヨークを舞台に、独立した8話からなるアンソロジードラマとなっています。

この作品の全てのエピソードは、ニューヨーク・タイムズ紙の人気コラム『Modern Love』に実際に寄せられたエッセーに基づいています。多少の脚色はあるにしても、このドラマは全て実話をもとに制作された物語なんです!

ちなみに、コラムはこちらのウェブサイトから読むことができますよ♪

Modern Love | New York Times

【ネタバレ注意】『モダン・ラブ』を原作を比ベてみた!

ドラマ『モダン・ラブ』のもととなったニューヨーク・タイムズ紙の『Modern Love』は、16年も連載が続いているコラムで、投稿されたお話が毎週掲載されています。投稿といっても、実は全くの素人ではなく、作家やエッセイストたちが書いているようです。

ドラマがどのくらい原作に忠実に再現されているのか、気になりますよね。ここでは、エピソードごとのあらすじと、どのくらい実話が脚色はされているのかなどについて解説していきます。

第1話:私の特別なドアマン

https://www.instagram.com/p/B3Ki5RAnCRF/?utm_source=ig_web_copy_link

【あらすじ】
NYの高級アパートに住むマギーは、恋を夢みる独身女性。そのアパートの入り口に立つドアマン・グズミンは、マギーが次々と連れてくる男性を厳しく品定めします。ある時、マギーがもうすでに別れた男性の子を妊娠しているのを発覚。悩むマギーに、グズミンは…。

独身女性マギーを見守るドアマン・グズミンがとても素敵なこのエピソードは、2015年に投稿された作家ジュリア・M・ホグベンさんのエッセイ”When The Doorman is Your Main Man”が原作となっています。

ドラマでは、妊娠を告げられパニクる元カレにマギーは「どう関わるかはあなたの自由。何の義務もない。」と伝えます。実際には、妊娠を告げられた元カレは彼女にプロポーズしたのだとか。しかし彼女は断ったそうです。

また、妊娠がわかり子供を産むか産まないかマギーが迷うシーンがありますが、これは完璧にフィクションとのこと。ジュリアさんは、妊娠がわかった時から子供を産むと固く決心していたようですよ。

ドラマの通り、現在ジュリアさんは、娘さんと一緒にカリフォルニアに住んでいます。

第2話:恋のキューピッドは世話好き記者

https://www.instagram.com/p/B2rgDPXnN8v/?utm_source=ig_web_copy_link

【あらすじ】
恋愛アプリの開発者ジョシュアは、ニューヨーク・タイムズの記者ジュリーとのインタビューで、別れた彼女との経験について語ります。一方ジュリーも、自分の過去についてジョシュアに打ち明けることに。2人の失った恋は、また元どおりになるのでしょうか?

この物語は、2015年に掲載されたデボラ・コペイケンさんの”When Cupid is a Prying Journalist”が原作となっています。ドラマのとおりデボラさんは、恋愛アプリの創始者ジャスティンさんにインタビューを行っています。

ジャスティンさんと別れた彼女は、実際には仕事の面接ではなく大学で知り合いました。付き合ったり別れたりを繰り返した2人ですが、インタビューが行われた時点では何年も話していなかったとか。しかも、彼女は他の誰かと婚約していました。このあたりは、ドラマと似ていますよね。

デボラさんとのインタビューで別れた彼女を取り戻そうと決心したジャスティンさんは、8年も会っていなかった彼女を訪れます。結末は?現在2人は、幸せな結婚生活を送っているそうですよ。

第3話:ありのままの私を受け入れて

https://www.instagram.com/p/B2pK6vTHTzd/?utm_source=ig_web_copy_link

【あらすじ】
大学を優秀な成績で卒業し、弁護士として活躍するレキシーは、実は双極性障害者(躁うつ病)。スーパーで知り合った男性とデートの約束をして浮かれるものの、うつ状態となりうまくいきません。しかも欠勤が続き失職してしまいます。彼女に優しく接する同僚に、レキシーはこれまで隠していた病気について告白することに。

2002年に投稿されたテリー・チェニーさんのエッセイに基づいて制作されたこのエピソードは、かなり原作に忠実に再現された作品だそうです。どのくらい忠実かというと、レキシーがデートに備えてマスカラをつけるシーン。うつ状態で震えるレキシーの手は、本当のテリーさんの経験に基づくものだそうです。

唯一フィクションな部分が、レキシーの同僚。彼女は同僚に自分の病気について打ち明けますが、実際には同僚は実在しません。

テリーさんは自分の病気や経験いついての本を2冊出版しています。素敵な男性と出会ったスーパーには今でも行っていますが、彼に再会したことはないとのことですよ。

第4話:夫婦という名のラリーゲーム

https://www.instagram.com/p/B5QkkYMJ_Ru/?utm_source=ig_web_copy_link

【あらすじ】
俳優のデニスと妻のサラは、倦怠期を迎えた夫婦。妻は、共通の趣味も特になく、自己中心的な生活を続ける夫に不満を感じています。2人はカウンセリングを受け、助言のとおりにテニスを始めることに。さて夫婦は、危機を乗り越えることができるのでしょうか…。

夫婦間の愛がテーマのこの作品は、2003年のアン・リアリーさんのエッセイにとてもよく似ています。ドラマに出てくる夫婦お気に入りの映画のタイトルも、実際に同じなのだとか。

このエピソードの裏話として、実際にアンと彼女の夫にカウンセリングをしたセラピストは、2人の夫婦関係がそんなに悪いとは思っていなかったそうです。その理由としてセラピストは次のように言っています。「2人(夫婦)はそれぞれお互いのネガティブなところを出し合う。しかし、私(セラピスト)がどちらかについて少しでもネガティブな発言をすると、もう1人がそれについて反論してくる」

リアリーさん夫婦は結婚30周年を迎え、今でもテニスを続けているそうです。

第5話:デートの幕あいは病院で

https://www.instagram.com/p/B4GASY6pftC/?utm_source=ig_web_copy_link

【あらすじ】
ロブは2回目のデートで魅力的な女性ヤスミンを自宅に招きます。いい雰囲気になったと思いきや、壊れたワイングラスで腕にひどいケガを負ってしまい病院に担ぎ込まれることに。一晩入院することになったロブと彼に付き添うヤスミンは、何気無い話から次第に本音を語り合い出します。

ブライアン・ギティス氏が投稿した2014年のエッセイをもとに制作されたエピソード。ドラマと同様ブライアンさんは、2回目のデートで腕の大血管を傷つけてしまいます。

現実には、ブライアンさんのデートの相手はこの事件のあと、元カレと寄りを戻してしまいます。エッセイが掲載された後、ブライアンさんは彼女と何度かデートをしたようですが、結局自然消滅しまったのだとか。

第6話:パパみたいな人とデート?

https://www.instagram.com/p/B5ndkjFpptY/?utm_source=ig_web_copy_link

【あらすじ】
幼い頃に父を亡くした21歳のマギー。同じ職場で30歳も年上のピーターに魅かれ、マギーはピーターの家でディナーを共にします。実は、男女の関係を期待するピーターに対して、マギーは彼と父親を重ねていたのでした。

このストーリーのもととなったエッセイの筆者アビー・シャーさんによると、ドラマの中に出てくるピーターのゴルフ柄のソックスや、リゾットを一緒に食べたシーンは本当にあった出来事だそう。

ただ実際にアビーさんが投稿したエッセイは、彼の家で一緒にディナーを食べた夜、2人の関係が本当は彼女が求めていたものではないことに気づいたところで終わっています

ドラマでは、ディナーを楽しんだ夜以降も2人はデートに出かけ気まずい雰囲気になりますが、それは全てフィクションだそうです。

このエピソードは他のものと比べて、やや脚色が多いような印象ですが、当のアビーさんは脚本に満足しているとのこと。現在彼女は、夫と3人の子供と一緒に幸せに暮らしています。

第7話:僕らが見つけた家族のカタチ

https://www.instagram.com/p/B4XiHvipP6f/?utm_source=ig_web_copy_link

【あらすじ】
ゲイカップルのトビンとアンディは、養子を迎えようとしますが、思うようにスムーズにいきません。そこへ、生まれてくる子供を彼らに譲ってもいいという女性カーラが現れます。喜ぶ2人ですが、実は彼女はホームレスだったのです。

個人的に、このストーリーはとてもドラマか映画っぽいなと感じました。「本当にこんなことってあるの?」と思いましたが、もちろんこのエピソードも実際に寄せられたエッセイが基となっています。エッセイの英語のタイトルは”DJ’s Homeless Mommy(DJのホームレスママ)”。

ドラマでは、同居することになったカーラとカップルの奮闘する様子や少しずつ心を通わせていく姿がメインとなっていますが、実際にはカーラは彼らの家には同居していません

生まれた子供DJのホームレスママは、現在はもうホームレスではないようです。カップルいわく、「きちんと地に足をつけて生活している。母の日や誕生日にDJ電話で会話する」とのこと。

第8話:人生の最終ラップは より甘く

https://www.instagram.com/p/B2w0NsdHtsU/?utm_source=ig_web_copy_link

【あらすじ】
お互いに伴侶を亡くしたマーゴとケンジは、マラソン大会で出会います。2人は恋に落ち再婚しますが、ケンが亡くなり結婚生活は終わってしまいます。悲嘆にくれるマーゴでしたが、2人で幸せに過ごした時間を思い出すようにニューヨークの街を駆け出します。

このエピソードでは、2013年に掲載されたイブ・ペルさんの経験が、かなり忠実に再現されています。ドラマのシーンでもあったように、2人は一緒にジョギングしたり、映画を観たり、旅行したり、ご主人が亡くなるまでの数年間を楽しんだそうです。

実はイブさん、ご主人の死後、愛する人と死別した遺族のための会に通うことになるのですが、そこでまた新たに素敵な男性に出会ったのだそう。

マーゴがニューヨークの街を走るシーンを観ていて、この作品のサブタイトル「今日もNYの街角で」の意味がようやくわかりました。実際にドラマを観て楽しんでいただきたいので、あまり詳しくは書きませんが、ぜひこの作品をご覧になってくださいね。

おわりに

Amazonプライムビデオ『モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜』の原作やちょっとした裏話についてご紹介しました。

この作品は、多くの恋愛作品にあるようなロマンチックで夢のようなストーリー展開ではありません。とても現実的で、自分が知っている人の人生を少し垣間見ているような感じです。なのに、ズシンと心に響いて余韻に浸りたくなる…。

それはやはり、この作品が実話に基づくお話であることが大きく関係しているような気がします。

『モダン・ラブ〜今日もNYの街角で〜』が気になる方は、Amazonプライムビデオからぜひ視聴してみてくださいね♪

参考
Modern Love | The New York Times
Here’s Where the Real People From Amazon’s Modern Love Are Now | Esquire
モダン・ラブ〜今日もNYの街角で|prime vieo|Amazon