【ブリジャートン家2】王妃が吸ってた粉の正体とベネディクトのお茶の中身は?

Netflixの人気ドラマ「ブリジャートン家」シーズン2が配信になりましたね。ご覧になられた方の中には、

「シャーロット王妃が鼻から吸ってる粉はなに?」
と気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さらには、ブリジャートン家の次男ベネディクトが、弟コリンからもらった薬を紅茶に入れて飲んでハイになってしまうシーンもありましたよね。

そこで今回は、この2つの粉の正体について調べてみました!

王妃が吸ってた粉の正体は?

シャーロット王妃が夢中で鼻から吸っている、謎の茶色い粉。違法ドラッグの一種かな?と思われた方も多いのではないでしょうか。

実はこの粉の正体は、「嗅ぎタバコ」であると考えられます。「スナッフ」とも呼ばれる嗅ぎタバコは、タバコの葉っぱを細かく砕いたもので、アメリカ大陸が由来とのこと。イギリスでは18世紀ごろに上流階級で好んで使用されていたようです。

実際にシャーロット王妃は「スナッフィー・シャーロット」のあだ名がつくほど嗅ぎタバコを愛用していて、ウィンザー城の一室を嗅ぎタバコの保管庫として使っていたというエピソードもあります。

ちなみに撮影には、砂糖が原料の代替品が使用されました。

コリンがベネディクトにあげた薬の正体は?

お茶の時間にコリン・ブリジャートンが、兄のベネディクトに手渡した紫色の粉。リラックスするための薬だとコリンは言っていましたが、お茶に入れて多量摂取したベネディクトが興奮状態になってしまいましたよね。

歴史家のLucas Richert博士によるとこの粉の正体はおそらく「アヘン」であるとのこと。当時、摂取するとベネディクトのように興奮状態になってしまう精神異常薬はアヘン以外にもあったそうですが、粉状であることからアヘンである可能性が高いそうです。

「ブリジャートン家」が舞台となる摂政時代には、現在のようにリクリエーションドラッグと医療用ドラッグを区別する法律は存在していませんでした。ただ、高価だったこともあり、主に裕福な人たちの間で愛用されていたとのことです。

参考
Wait, What Is The Queen Sniffing On ‘Bridgerton’? What The Show Gets Right About Drugs In Regency England|Women’sHealth

シャーロット王妃の夫はどうしちゃったの?

時おり登場するシャーロット王妃の夫であり国王。彼の挙動不審な言動が気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

シャーロット王妃の夫はジョージ3世です。

22歳で即位したジョージ3世は、シャーロット王女を妃として迎え、その後2人は9男6女に恵まれます。ジョージ3世とシャーロット王妃は、夫婦円満だったことでも知られています。

60年の間イギリスに君臨したジョージ3世でしたが、20代の頃に遺伝性の血液の病気を発症。頭痛や不眠、うつなどの症状に悩まされ、中年の頃には君主としての責任を果たすことができなくなります。このため、息子であるジョージ4世が代わりに摂政を務めますが、シャーロット王女も王室の顔として夫をサポートしたそうです。

しかし晩年は精神病を患い、「狂気のジョージ」と呼ばれ、ウィンザー城に幽閉されます。「ブリジャートン家」に登場するのは、おそらくこの頃のジョージ3世なのでしょうね。

作中では、ジョージ3世とシャーロット王妃が一緒に食事をするシーンがありましたが、実際にはシャーロット王妃は夫と食事をするのを拒み、寝室も別だったとのこと。「ブリジャートン家」の頃には、夫に会うことも拒否していたと言われています。

   

シャーロット王妃を演じたのは?

シャーロット王妃を演じるのは、ガイアナ/イギリス人女優のゴルダ・ロシューベル。舞台俳優として有名な、実力派の女優さんです。

これまで数々の作品に出演していますが、代表作はやはり本作の「ブリジャートン家」シリーズでしょう。最近では、映画「DUNE」にも出演しています。

実は多くの歴史家から、シャーロット王妃が黒人の血を引いていたと信じられているんです。事実は定かではありませんが、シャーロット王妃役としてゴルダ・ロシューベルを選んだところに、製作陣のこだわりと遊び心が感じられますね。

おわりに

エンターテイメントたっぷりに描きつつも、歴史的なものが見え隠れする「ブリジャートン家」シリーズ。摂政時代の貴族の生活や社交界のゴシップぶりも観ていて本当に楽しい!

シーズン3とシーズン4の制作も決まっているとのことなので、これを機にまたシーズン1から観なおしてみようかな…と思うのは私だけでしょうか笑。

   

 

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