映画【EMMAエマ】相関図でわかりやすく!登場人物を一挙紹介

イギリスの作家ジェーン・オースティンの名作を原作とした映画「EMMAエマ」。ご覧になった方の中には、もう1度「登場人物や人間関係についておさらいしたい!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、映画「EMMAエマ」の登場人物を相関図でわかりやすく解説いたします。

なお、当記事には映画「EMMAエマ」のネタバレ内容が含まれています。まだ作品をご覧になっていない方はご注意ください。

映画【EMMAエマ】登場人物を相関図で紹介!

映画「EMMAエマ」の登場人物の相関図はこちら↓。
なお、それぞれの登場人物については、次の項目「登場人物ガイド」からご覧いただけます。

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映画【EMMAエマ】登場人物ガイド

次に、登場人物それぞれのバックグラウンドや性格などについて見ていきましょう。一部の情報は、原作「エマ」を参考にしています。

エマ ・ウッドハウス

21歳。美人で頭がよく、お金持ち。自信過剰なところがあり気が強い。小説には「人生の悲しみや苦しみをほとんど知らずに生きてきた」との描写が。世間知らずで甘やかされて育った。

ジョージ・ナイトリー

37歳独身。エマの隣人で友人。礼儀正しく誠実で賢い。小説には「エマの欠点を本人に面と向かって指摘できる唯一の人物」とある。弟はエマの姉と結婚している。

ミスター・ウッドハウス

エマの父。心気症(自分が病気なのでは?と思い込んでしまう)で、すきま風と消化不良を恐れている。寛大な性格。娘たちを溺愛している。

ハリエット・スミス

17歳。寄宿学校の生徒。エマの友人で彼女を崇拝している。容姿もキュートで性格もいいが、あまり洗練されていない。

ミス・ベイツ

独身。母親のベイツ夫人はエマの父の友人。天真爛漫でおしゃべりが大好き。ジェーン・フェアファクスの叔母。

ミスター・エルトン

エマが住むハイベリーの新しい牧師。27歳。独身(のちに結婚する)。ハンサムで礼儀正しく、野心家。

フランク・チャーチル

23歳。ミスター・ウェストンと前妻との子供。愛想がよく人から好かれるタイプ。母親の死後、裕福な叔母と叔父により育てられた。密かにジェーン・フェアファクスと婚約しているが、裕福でないジェーンとの結婚を叔母から咎められるのを恐れている。

ミスター・ウェストン

前妻とは3年で死別。楽観的で社交性がある。エマの家庭教師アン(のちにミセス・ウェストン)と再婚。

ミセス・ウェストン

16年間、エマの家庭教師を務めた。聡明な女性で、節度と理性がある。ミスター・ウェストンと結婚。

ジェーン・フェアファクス

21歳。幼い頃に両親を亡くし、家族は叔母のミス・ベイツと祖母のベイツ夫人。亡き父の友人により高度な教育を受けて育った。ピアノや歌が得意で、美しくエレガントな女性。密かにフランク・チャーチルと婚約中。

ミセス・エルトン

ミスター・エルトンと結婚してエルトン夫人となる。裕福で持参金も高額。しかしマナーに欠けていて下品なところがある。

ロバート・マーティン

24歳。農夫。ハリエットが好きで求婚するが、断られる。温厚で愛想がよく、勤勉。ナイトリーから高く評価されている。

映画【EMMAエマ】登場人物のポイントは?

映画「EMMAエマ」の登場人物における1番の特徴は、主人公エマ・ウッドハウスの「こざかしさ」にあるのではないでしょうか。「エマに感情移入できなかった」と感じた方もいらっしゃるのでは?

それもそのはず。原作者ジェーン・オースティンは、エマについて

「私のほかには誰も好きになれそうになれない」ヒロインであると語っています。

オースティンの代表作である「高慢と偏見」の主人公エリザベスについては「誰もが好きになってしまうような」人物であるとコメントしたのと対照的。

映画「EMMAエマ」では、若くて未熟な主人公エマが、次々と失敗ながらも学び成長する過程が描かれています。

小説は、三人称の語りでありながらも、主にエマの観点から書かれているため、読者がエマに感情移入しやすくなっています。しかし、読者とエマとの距離が近くなると、オースティン特有の風刺的な要素が弱まってしまうという問題が発生。そこで、ナイトリーを登場させてエマの未熟さを指摘し、読者とエマのほどよい距離を保っていると解釈されています。

映画では、ドラマ「クイーンズ・ギャンビット」で一躍注目を浴びたアニャ・テイラー=ジョイが、絶妙な演技力でオースティンお気に入りの「嫌われキャラ」を表現。世間知らずで自信過剰なエマというキャラクターを、コミカルに、そしてため息が出るほど美しく演じています

小説「エマ」は、これまで数多く映画化されてきましたが、本作で登場するエマが最も原作のイメージに近いのではないのでしょうか。

映画「EMMAエマ」では、オースティンが描きたかった主人公エマの特徴も踏まえながら、アニャ・テイラー=ジョイが熱演するエマにぜひ注目してみてくださいね。

まとめ

映画「EMMAエマ」の登場人物を相関図でご紹介しました。

次回ご覧になる時の参考にしていただけると嬉しいです♪

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。