考察【トゥモロー・ウォー】タイムラインやラストが意味することとは?

「アベンジャーズ」シリーズのクリス・プラットがエイリアンと対決!2021年7月2日より、Amazonプライム・ビデオで配信がスタートした映画「トゥモロー・ウォー」。臨場感あふれるアクションはもちろんのこと、家族愛や犠牲をテーマとした心打たれるシーンが印象的。

そこで今回は、映画「トゥモロー・ウォー」のタイムラインやラストをもう一度おさらいしておきたい!という方のために、作品を考察してみました!

なお、当記事には映画「トゥモロー・ランド」のネタバレ内容が含まれます。作品をまだご覧になっていない方や、結末を知りたくない方はご注意ください。

考察【トゥモロー・ウォー】現在と未来のタイムライン

映画「トゥモロー・ウォー」のタイムトラベルはとってもシンプル。映画「プリデスティネーション」や「TENET/テネット」なんかと比べると、はるかにわかりやすいのが嬉しい。

”時間”は一方向へ流れる川のようなもの。リンクは30年離れて浮かぶ2つの舟だ。我々が行き来する船は常に先へ流されてる。

映画「トゥモロー・ウォー」より引用

あり合わせの材料で作ったから、舟は2つだけ。2022年現在と2051年未来の間しか行き来できません。「どうせタイムトラベルするなら、戦争初期に行った方がいいのでは?」という提案も却下となりますね。

そもそも「現在と未来がだから1本の川のはずでは?」と疑問に思うかもしれませんが、未来から現在に来訪した時点で新しいタイムラインが生まれ、2本のタイムラインが平行することになりました。

考察【トゥモロー・ウォー】未来の本当の計画とは?

当初、未来から現在にやってきた理由は、未来を救うために人員と武器を調達することだと述べられていました。

しかし実は、ダン(クリス・プラット)の未来の娘ミューリ(イヴォンヌ・ストラホフスキー)の本当の計画とは、メスのエイリアンである「ホワイトスパイク」を殺す毒を開発し、それをダンに現在へと持ち帰ってもらうことでした。

ミューリは彼女の未来がすでに手遅れであることを悟っていて、ダンのいる現在の新しいタイムラインで人類を救おうとしていたのです。

毒を開発するまで持ちこたえるため、戦える人と武器が必要だったのは事実。しかし、このことを知っていたのは、おそらくミューリだけだったと考えられます。

考察【トゥモロー・ウォー】ラストで浮上するパラドックス

現在から徴兵されたのは、2051年の時点ですでに亡くなっている人たちばかり。しかも、未来からやってきたのは、2022年の現在でまだ生まれていない若者のみ。

この理由は、タイムトラベルの逆説である「親殺しのパラドックス」を避けるためだと考えられます

親殺しのパラドックスとは以下のとおり。

タイムマシンを利用して過去の世界に行き、自分の父親となる人物を、母親と出会う前に殺してしまったらどうなるかを問うもの。父親を殺すと自分が生まれてこないため、タイムトラベルをすることができない。しかし、自分が存在しなければ父親は殺されず、自分が生まれてタイムトラベルをして父親殺しをすることになり、論理的に矛盾してしまう、という説。

親殺しのパラドックスとは|weblio辞書

しかしラストで矛盾が浮上…。

ミューリのタイムラインで世界が終末を迎え、2022年でエイリアンたちを全滅させたので、ダンのいるタイムラインの未来が変わってしまうことに。そうすると、はじめに未来から来た戦士たちはどうなるの?という疑問が残ります。

新しいタイムラインではエイリアンたちの攻撃も起こらないので、未来の戦士たちもそもそも現在に送られることはありません。となると、親殺しのパラドックスのような矛盾が…。

これについては、あまり深く考えないこと!で解決したことにしておきましょう(笑)

考察【トゥモロー・ウォー】エイリアンはどこから来た?

当初、エイリアンは2048年に突然ロシア北部に出現し、急速に世界中に広まったと言われていました。その威力は強大で、3年間で人口をなんと50万人にまで根絶。しかも、エイリアンは衛星やレーダーなどに探知されずに地球に着陸したとのこと。

しかし実際は、エイリアンは1000年以上前にロシア北部に墜落し、氷に覆われて眠っていたことがわかります。さらには、ある宇宙人たちが貨物としてエイリアンを移送していたことも判明。どうやら、惑星の生命体を一掃する生物兵器としてエイリアンたちを使っていたようです

エイリアンを載せた宇宙船を覆っていた氷が溶け、2048年に何かが引き金となってエイリアンが目覚めて攻撃をはじめました。

考察【トゥモロー・ウォー】それでもダンは7年後に死ぬ?

ダンは家族のもとを去り、7年後に交通事故で亡くなってしまうことを未来のミューリはダンに告げます。現在のタイムライン上での未来が変わってしまったので、ダンは7年後どうなるのでしょうか?

ダンが7年後の交通事故を免れたかどうかは明らかではありません(もしかすると交通事故は起こるかも?)。ただし、彼が自分の意思で家族を捨てることはないでしょう。

ダンは家族の大切さを再認識。エンディングでも「(家族を)絶対に離れない」と語っていることから、ダンや彼の家族にとって幸せな未来が待っているのではないかと期待していいのではないでしょうか。

考察【トゥモロー・ウォー】ラストが本当に意味することとは?

映画「トゥモロー・ウォー」は家族愛について描かれた作品であり、現在の私たちが子供や孫、子孫のために今するべきことは何かについて問いかけます。

両親や祖父母として助けてほしいと言う未来の戦士たち。ダンが未来へ到着した時には、もうすでに世界は手遅れな状態であり、ずっと前から対処するべきだったことがわかります。

これは、未来の家族のために私たちが最善を尽くすべきであるという本作のメッセージにつながっています。「何を」については言及されていませんが、エイリアンを覆っていた氷河が溶けてしまったことから、具体的には気候変動を抑えるために対策を今するべきであると示唆しているのかもしれません。

また、ダンが自分と母親を捨てた父親を許し、彼に助けを求めます。心の底から憎んでいたものの、ダンは自分が父親と似ていることに気づいたのです。そして最後のダンのナレーション。

決して離れない。家族と共に生きる。俺にとって最高の未来は、いつも目の前にあった。

映画「トゥモロー・ウォー」より引用

このエンディングのシーンは、映画「トゥモロー・ウォー」のテーマがすべて凝縮。愛する家族とともに生きることが最高の未来へとつながっていて、今からでも決して遅くはないという希望に満ちたメッセージが込められています

タイムトラベルやエイリアンなど非現実的な要素だけでなく、家族関係を中心に登場人物の感情をリアルに描くことで、より現実味が助長。実際に起こりうる出来事として、観客が感情移入できる作品に仕上がっています。

作品情報

【原題】The Tomorrow War

【製作年】2021年

【上映時間】138分

【監督】クリス・マッケイ

【キャスト】クリス・プラット、イボンヌ・ストラホフスキー、JKシモンズ、ベティ・ギルビン ほか

【製作国】アメリカ合衆国

【配給元】アマゾン・スタジオ

 

おわりに

Amazonプライム・ビデオで配信中の映画「トゥモロー・ウォー」についてご紹介しました。

今回、主演だけでなく製作総指揮を務めたクリス・プラット。家族思いとしても知られているクリス・プラットが本作で描く「家族愛」は現実味にあふれた感動のストーリーとなっています。

ぜひ次回ご覧になる時の参考にしていただけると嬉しいです。

クリス・プラットの出演作品はこちらから↓どうぞ。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。