【密航者】ハードルを越えられなかったSF映画?あらすじと感想

「ピッチ・パーフェクト」シリーズでおなじみアナ・ケンドリック主演の映画「密航者」。宇宙船に乗り合わせた「密航者」を巡り繰り広げられるSFスリラー作品として話題になっています。

当記事では、映画「密航者」のあらすじと感想をご紹介していきます。

Netflix【密航者】作品情報

【原題】
Stowaway
【公開年】
2021年(日本)
【監督】
ジョー・ペナ
【出演】
アナ・ケンドリック、ダニエル・デイ・キム、トニ・コレット、シャミアー・アンダーソン
【制作国】
アメリカ・ドイツ
【上映時間】
116分
【配信元】
Netflix

 

原題も、日本語そのままの意味にあたる「Stowaway」。メガフォンをとったのは、ブラジル人で、ミュージシャン兼映画製作者のジョー・ペナ監督。長編映画は、サスペンス映画「残された者ー北の極地ー」に続く2作目となります。

ジョー・ペナ監督はライアン・モリソンとともに脚本も手がけており、「救命ボートに、妻と息子と自分だけがのっているとしよう。そのうちの1人が命を犠牲にしなければならない状況になったら、それは自分だろう。」という考えを膨らませて本作のストーリーにたどりついたのだとか。

できるかぎり科学的に忠実に本作を制作したかったと語るジョー・ペナ監督。航空宇宙エンジニアや司令官、実際にカプセルに入った人に話を聞いたり、本当に宇宙船に積まれたものを博物館から借りたりしたそうです。

キャストは4人。主人公で医学研究者のゾーイを演じるのは「ピッチ・パーフェクト」シリーズのアナ・ケンドリック。生物学者のデイヴィッド役に「ロスト」や「HAWAII FIVE-0」のダニエル・デイ・キムがキャスティング。そのほか、「ワイノナアープ」のシャミー・アンダーソン、「シックス・センス」のトニ・コレットが出演しています。

Netflix【密航者】あらすじ(ネタバレなし)

火星でのミッションのため、宇宙船にて出発した宇宙飛行士3人。彼らは、予定外に宇宙船に乗り込んでしまった密航者を見つけます。しかも、宇宙船の生命維持装置を誤って破損してしまい、このままでは人数分の酸素を確保できない事態に。命の危機に迫り、彼らは究極の決断を迫られることになります。

Netflix【密航者】の感想

「インターステラー」「オデッセイ」「パッセンジャー」など、宇宙を舞台とした名作がありすぎてハードルが高くなってるんですよね。

映画「密航者」は、高いハードルをこえられなかった印象でした。

まず気になったのが、「密航者」であるマイケルが宇宙船に乗り合わせてしまった経緯。大まかな説明はありますが、素人が考えても「あり得ない」設定すぎて終始気になります。密航者が宇宙船にいた理由が伏線となって、エンディングでサプライズの回収があると信じながら観ていただけに、どうも残念です。

「できるだけ科学的に忠実に」とペナ監督はおっしゃっておりましたが、ここだけはどうも腑に落ちませんでした。

もう1つ気になったのが、登場人物のバックグラウンドについて少ししか明かされていないことです。セリフや行動から性格はなんとなく想像できますが、登場人物についての情報が少ないので人物像がつかみにくく、イマイチ感情移入することができませんでした。

「他人の幸せのために何を犠牲にできるか」というテーマで、俳優が表現する感情を観客に伝えるのが本作の魅力になりうるところ。もう少し深くキャラクター造形に徹して、作品に奥行きを持たせて欲しかったというのが正直な感想です。

ただ、登場人物を4人だけにしぼったのは成功。NASAや家族と話すシーンがあるのですが、声さえも登場しません。この演出が、彼らが孤立していること、頼れるのも解決できるのも自分たちだけ、といった緊迫さを強調しています。

また個人的には、エンディングもよかったと思います。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、観客にエディング後のシーンを想像させる演出がユニークでした。

まとめ

Netflix映画「密航者」のあらすじや感想をご紹介しました。

予定外に宇宙船に乗り合わせた「密航者」というプロットが斬新!宇宙を舞台にした映画が好きな方は、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

参考
Interview With Joe Penna, Director And Co-Writer Of STOWAWAY|FILM INQUIRY