【あの夏のルカ】シーモンスターのモデルは?注目したいポイント6つ

ディズニ&ピクサーが「かつて子供だったすべての人」に贈る感動のファンタジー映画「あの夏のルカ」がディズニープラスにて好評配信中!ノスタルジックなイタリアの港町を舞台に描かれた本作は、子供はもちろん大人にもおすすめの作品となっています。

そこで今回は、映画「あの夏のルカ」の舞台や登場人物など、注目したいポイントについてご紹介します。

【あの夏のルカ】注目したい6つのポイント紹介!

映画「あの夏のルカ」で監督を務めたのは、本作が長編映画監督デビューとなるエンリコ・カサローサ。「カールじいさんの空飛ぶ家」「カーズ」「リメンバー・ミー」「アーロと少年」など数多くの作品製作に携わっており、2011年に監督を務めた短編作品「月と少年」はアカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされました。

それでは、映画「あの夏のルカ」で注目したいポイントを見ていきましょう。

【ポイント1】モンスターの正体とは?

本作の主人公ルカは、海に住む「シー・モンスター」。地元の住民たちから恐れられる一方で、実はシー・モンスターたちも人間を恐れているという設定。

このシー・モンスターのモデルとなったのは、イタリア・リビエラで語り継がれている伝説に出てくる海の怪物。子供たちは海のそばで遊ぶのを禁じられていて、「遊ぶと怪物にさらわれるよ」と大人から戒められるのだとか。

イタリアの港町ジェノヴァ出身のエンリコ・カサローサ監督は、この海の怪物に子供の頃から魅了され、そこから発展したのが本作に登場するシー・モンスターなのだそうです。

さらには、チェンジリング(取り替え子)からも着想を得たと語るカサロサ監督。「チェンジリングが人間に見えることにいつも魅了されていたんだ。例えば、日本のキツネやアイルランドのセルキー。『目に見えること以上のもの』に強く惹かれるんだ」

人間の姿になって人の世界を冒険するシー・モンスターたちは、カサローサ監督の好奇心が原点となっているようですね。

【ポイント2】舞台はイタリアの「チンクエ・テッレ」

本作の魅力はなんといっても、イタリアの港町「ポルト・ロッソ」の美しい風景。どこか懐かしさを感じる町並みや温かみのある色彩が、独特の雰囲気を醸し出しています。

ポルト・ロッソは架空の町ですが、カサロサ監督が生まれ育った北イタリアのリビエラがモチーフとなっています。リビエラの中でも特に製作陣が参考にした場所が、世界遺産の村「チンクエ・テッレ」です。

チンクエ・テッレは、カサロサ監督の故郷ジェノヴァの南に位置する地域。海岸に沿って5つの村が点在していることから、チンクエ(5つ)テッレ(土地)と呼ばれています。絶壁に立ち並ぶパステルカラーの家々が、本作のポルト・ロッソの風景とよく似ていますね。

ちなみに、「ポルト・ロッソ」という名前は、カサロサ監督の大好きな宮崎駿の「紅の豚」の主人公ポルコ・ロッソへのオマージュなんだそうです。

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【ポイント3】ジブリ映画を参考にした「水」

本作で注目したいのが水の描写です。ピクサー製作の「ファインディング・ニモ」ではリアルな水が表現されていましたが、本作ではそれとは対照的に、あえてリアリティさをおさえた水が描かれています

参考にしたのが、カサロサ監督が愛する宮崎駿/スタジオジブリ映画。「崖の上のポニョ」「千と千尋の神隠し」「紅の豚」などで見られる美しい海は、カサロサ監督が本作にイメージしていた海にぴったりだったそうです。

さらには、日本の木版画で表現されている水しぶきや波の形も参考にしたとのこと。水滴のほとんどを手作業で配置するなど、リアルに海を再現するよりもかなりの時間と労力がかかった本作の海。苦労の甲斐あり、美しく幻想的に仕上がっているのでぜひチェックしてみてくださいね。

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【ポイント4】アルベルトは実在の人物?

大胆不敵なシー・モンスター、アルベルトのモデルとなったのは、カサロサ監督の子供時代からの親友アルベルト(名前も同じ!)。

2人が知り合ったのは12歳の頃。臆病で内気だったカサロサ監督とは対照的に、アルベルトはやんちゃな少年だったのだそう。完全に自由で、情熱的で、毎日なにか新しいことをしていたアルベルト。彼との友情について、カサロサ監督は次のように語っています

アルベルトは、僕が自分のコンフォートゾーン(心地いい場所)から出るのを助けてくれたんだ。彼から夢を追いかけることについて学ばなかったら、僕は今アニメーターとしてここにはいなかったかも。この深い友情こそが、僕がこの映画で伝えたかったことであり、この映画の中心となるものなんだ。」

【ポイント5】ベスパ!

本作の重要なアイテムである「ベスパ」。イタリアのオートバイメーカーであるピアッジオが開発した小型スクーターで、1946年に初めてイタリアで発売されて以来、世界中の人々に愛されてきました。

ベスパには「私が好きな子供らしい無邪気さと自由を象徴してる。しかも2人乗りするには完壁なつくりだから、友情のシンボルでもあるんだ」と語るカサロサ監督。まさに本作にはぴったりのアイテムなんです。

カサロサ監督のお気に入りは、ルカとアルベルトが手作りする「ジャンキーベスパ」。錆びてボロボロであるにもかかわらず、2人がとても気に入っているところが微笑ましいのだとか。

ちなみに、ベスパはこれまで数々の映画やドラマでも登場しています。映画「ローマの休日」で、オードリー・ヘップバーンがグレゴリー・ペックとベスパに乗ってローマを見物するシーンは日本でも有名ですね。

【ポイント6】1950年代のイタリア

本作の舞台となった時代は1950年代。それを示唆するかのように、ポルト・ロッソの町には映画「ローマの休日」(1953)や「道」(1954)などの映画ポスターが貼られています。

1950〜60年代は、カサロサ監督にとって特に思い入れのある時代とのこと。その理由は、黄金時代と呼ばれていた当時のイタリア映画と、音楽。50年代の映画と音楽が本当に大好きなのだそうです。そのほかにも、デザイン、ベスパ、古い小さなリアカーなど、古き良き当時のイタリアの風景をこよなく愛するカサロサ監督。

本作では、そんな彼の愛が美しくノスタルジックな映像として表現されています。

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【あの夏のルカ】作品情報

【原題】Luca
【公開年】2021年
【監督】エンリコ・カサローサ
【声の出演】ジェイコブ・トレンブレイ(阿部カノン)、ジャック・ディラン・グレイザー(池田優斗)、エマ・バーマン(福島香々)、マルコ・バリチェッリ(乃村健次)、サヴェリオ・ライモンド(浪川大輔)、マーヤ・ルドルフ(高乃麗)、ジム・ガフィガン(磯部勉)ほか
【制作国】
アメリカ合衆国
【上映時間】
96分
【配信元】
デウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ(米)Disney+(日本)

当初は劇場公開を予定していたいましたが、動画配信サービスであるDisney+での配信のみに変更。6月18日よりDisney+にて、通常料金での配信がスタートしました。(Disney+の会員であれば追加料金は不要)

おわりに

ディズニー&ピクサー映画「あの夏のルカ」で注目したいポイントをご紹介しました。

本作には、クリエーターの情熱とこだわりが驚くほどぎっしりと詰めこまれていて、詳細を知れば知るほどもっと作品に愛着が湧いてきます。

次回、本作をご覧になる時の参考にしていただけると嬉しいです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。