Amazonプライム・ビデオで配信中(2021年5月現在)の映画「ザ・ハッスル」。「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイと、「ピッチ・パーフェクト」のレベル・ウィルソンが詐欺師に!
「おもしろいの?」と気になった方のために、映画「ザ・ハッスル」の評価や口コミをまとめてみました!
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なお当記事には、映画「ザ・ハッスル」のネタバレ内容と結末が含まれます。作品をまだご覧になっていない方、結末を知りたくない方はご注意ください
【ザ・ハッスル】作品情報
【公開年】2021年(日本)
【監督】クリス・アディソン
【出演】アン・ハサウェイ、レベル・ウィルソン、アレックス・シャープ、ディーン・ノリス、イングリッド・オリヴァー、エマ・デイヴィース、ティモシー・シモンズ ほか
【制作国】アメリカ
【上映時間】93分
【配信元】ユニバーサル・ピクチャーズ
1988年に公開された「ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ」の主人公の性別を入れかえてリメイクされたコメディ映画。オリジナルは、スティーヴ・マーティンとマイケル・ケイン共演でした。
実は「ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ」は、1964年に公開された「寝室ものがたり」のリメイク作品。あの名俳優マーロン・ブランドと、「ジェームズ・ボンド」のデヴィッド・ニーヴンが共演しています。
ということで、リメイクのリメイクとなる映画「ザ・ハッスル」。監督のクリス・アディソンは、本作が映画監督デビュー作。もとはコメディアンだったそうですよ。
本作の見どころはなんと言っても、笑いのスタイルがまったく異なるアン・ハサウェイとレベル・ウィルソンの共演。ハイエンドで凄腕のジョセフィーヌ(アン・ハサウェイ)と、庶民でどこかお人好しなペニー(レベル・ウィルソン)の掛け合いが笑えます。
【ザ・ハッスル】あらすじ(ネタバレなし)
舞台は南フランス。男を騙して小金を稼ぐペニー。洗練された詐欺師ジョセフィーヌと出会い、男をたぶらかしてお金を騙しとる指導を彼女から受けることになります。2人は男たちを騙してお金を稼いでいきますが、一向に分け前をくれないジョセフィーヌにペニーは立腹。そこで2人は、ペニーの提案である純粋な金持ちの青年をカモに、詐欺を競い合うことになります。
【ザ・ハッスル】評価は?
残念ながら、映画「ザ・ハッスル」の評価はあまりよくありません。
映画批評集積サイトのRatten Tomatoesには168件のレビューがあり、批評家支持率は13%とかなり低め(2021年5月5日時点)。一般観客からのレビューでも、支持率は43%となっています。
大手映画データベースIMDbにおいても、評価は5.4点と思わしくありませんね。
評価が下がってしまった理由としては、
- ジョークがありきたりで面白くない
- 想像力の限界を感じた
- 使い古されたネタで面白みに欠ける
- キャストはいいがストーリーがイマイチ
- 大人向けでも子供向けでもなく、つまらない
などのレビューが見受けられました。
もちろん、ポジティブなレビューも…。
- 90分という長さで気軽に楽しめる
- ラストがよかった
- テンポがよく暇つぶしには最適
- アン・ハサウェイの芸の幅広さには驚き
本作を観るまえの期待度や、本作に求めていたもの(暇つぶし等)などにより評価に差が出た印象です。
ちなみに、本作でアン・ハサウェイとレベル・ウィルソンは、第40回ゴールデンラズベリー賞の最低主演女優賞にノミネートされています。ラッキーにも?受賞は逃しています。
【ザ・ハッスル】観た感想
映画「ザ・ハッスル」の最大の魅力は、主演のアン・ハサウェイとレベル・ウィルソン。この異色のコンビが繰り広げるハチャメチャ劇は、気軽に観れるコメディを求めている人には笑えます!
アン・ハサウェイもレベル・ウィルソンも、それぞれの個性をうまく強調してキャラクターを完成させ、絡みでさらにお互いの特徴を引き立たせて笑いをとります。例えば、下品な下ネタ炸裂のレベル・ウィルソンを、冷たく見下ろすアン・ハサウェイの表情はツッコミなくても笑えます。
甘いパンケーキに塩っこいベーコンが絶妙なバランスでおいしいように、2人のコラボでよりよい相乗効果が生みだされた感じ(笑)。
最近さらに役の幅が広まったアン・ハサウェイ。強いアクセントと、ハイエンドでお高くとまった様子は、映画「魔女がいっぱい」の魔女役を連想。実は、自分の役がイギリス人という設定には反対だったとのこと。他の国のアクセントは苦手なのかもしれませんね。
また、軽やかでファッショナブルに人を騙していく姿は、「オーシャンズ8」で最も輝いていると絶賛されたアン・ハサウェイそのもの。かつては、アカデミー賞授賞式で彼女の「大げさな息つぎ」がバッシングされたこともありましたが、今は「大げささ」を逆手にとった演技が、彼女自身のパロディを見ているようで称賛に値します。
一方で、レベル・ウィルソンは相変わらずの迫力ある演技が「さすが」という感じ。彼女の魅力は顔の表情にあると思うのですが、盲目を装って一芝居をうつ…という設定にはもってこいでした。
あんなに下品な役も体当たりでこなしてしまうのに、実はとっても美しい顔立ちのレベル・ウィルソン。タイプは違いますが、アン・ハサウェイに負けずとも劣らない美貌の持ち主。その美しい顔でいろんな表情を作り出す様子に、思わず目が釘づけ。もちろん笑えます!
ただ本作を観て感じたのが、「笑いは常に変わっている」ということ。
当時は、元映画「ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ」で笑えたギャグも、本作では全くおもしろくなかったり、少し引いてしまったり。キャストにも恵まれポテンシャルはあるので、もう少し柔軟性をもたせてオリジナルのギャグをどんどん入れてほしかったなー。
ちなみに、「ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ」のもととなった作品「寝室ものがたり」はこちら。時代背景なんかもあり、どこか品のあるユーモアがいいですよね。
さらには、ブロードウェイミュージカルにもなったこともある本作。
骨子はしっかりしている作品なだけに、本作「ザ・ハッスル」が脚本の段階で、笑いのトレンドについていけなかったのが非常に残念です。
まとめ
映画「ザ・ハッスル」のあらすじ・評価・感想をご紹介しました。
上映時間も短めなので、気軽にコメディを楽しみたい方にはおすすめです。アン・ハサウェイとレベル・ウィルソンの掛け合いもおもしろいので、興味がある方は、ぜひご覧になってみてくださいね。
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