映画『あと1センチの恋』切なく心に響く名言を英語で!【8選】

すれ違う2人にもどかしさを感じつつ、自分も経験したことのある想いに共感した方も多いのではないでしょうか。映画『あと1センチの恋』は、そのタイトル通りほんのわずかなところで想いが伝わらず、すれ違いを繰り返す男女を描いた恋愛作品です。

原作は、大ヒット小説『P.S.アイラヴユー』の作者セシリア・アハーンの2作目『愛と虹の向こうに』。主人公ロージー役は、『白雪姫と鏡の女王』『ハッピーエンドが書けるまで』のリリー・コリンズ、相手役アレックスは『スノーホワイト』のサム・クラフリンが演じています。

今回は、映画『あと1センチの恋』から、切なく心にジーンとくる名言を、英語の解説と一緒にご紹介します。

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映画『あと1センチの恋』あらすじ

映画『あと1センチの恋』予告編|シネマトゥデイ

ロージー(リリー・コリンズ)とアレックス(サム・クラフリン)は6歳からの幼なじみ。くだらない話も夢の話も恋の話も、なんでも2人で共有してきた友達以上、恋人未満の関係。2人は、それぞれの夢を実現するため、アメリカの大学に進学することを約束します。しかし、ロージーがクラスで人気の男の子の子供を妊娠。ロージーは地元に残り、アレックスはボストンの大学へ進学します。お互いの気持ちを伝えられないまま、2人は別々の人生を歩むことに…。

参考
映画『あと1センチの恋』公式サイト

映画『あと1センチの恋』心に響く名言・セリフ

お互いに惹かれ合いながらも、あと少しのところですれ違いを続けるロージーとアレックス。お互い想い合いながらも、本音を言えない2人の切ない気持ちを表現したセリフをピックアップしてみました。

ちなみに原作はこちら。

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【名言1】僕のこと好きなのかと思ったよ

授業中のメールの件でケンカ中のロージーとアレックス。卒業パーティの準備のため「ケンカ中だけど助けてほしい」とアレックスがロージーの家を訪れます。

ネクタイを結びながら、アレックスがロージーに一言。

「僕のこと好きなのかと思ったよ」
“For a minute there, I thought you might be in love with me or something.”

友情か恋愛か。恋愛に進みたいけれど、早まって今の友情を壊したくないアレックスの気持ちが伝わるワンシーン。

or something」は、断定せずに少し曖昧にしたい時に使うフレーズです。自分から「好き」とは言えず、ロージーの反応を見ながら遠回しに探りを入れるアレックスに思わず共感。

【名言2】望めば、必ず叶う

母にアメリカへの大学進学を反対され、父に相談するロージー。そこで父はロージーに「お前の好きにしなさい」と彼女を励まします。「いつか自分のホテルを持ちたい」という夢を打ち明けたロージーに父が伝えた言葉。

「望めば、必ず叶う」
“There’s nothing you can’t do if you put your mind to it.”

この言葉は、父がロージーに送った手紙にも書かれていました。手紙は「夢を諦めないでくれ。いいね。」と訳されています。短いですが、強い力が込められた言葉です。

「本気になればなんでもできるよ!」と励ましの言葉としてよく使われるフレーズです。今回のセリフ「There’s nothing you can’t do」は直訳すると「できないことは何もない」となります。「put one’s mind to 〜」は「〜に打ち込む」という意味。

【名言3】あなたに黙っていたのは夢を壊さないため。夢を持ったままのロージーを見てほしかった。

出産して子供を育てていることがアレックスにバレてしまいます。大親友のアレックスにどうして子供のことを伝えなかったのでしょうか?その理由についてロージーがアレックスに言ったセリフ。

「あなたに黙っていたのは夢を壊さないため。夢を持ったままのロージーを見てほしかった。」
“I think not telling you was a way to keep the dream alive, you know. So there was at least someone out there who still saw me as Rosie. And not this strange new person I’ve become.”

アメリカの大学に進学して、いつか自分のホテルを持ちたいという夢を一度は断念したロージー。子供を育てるという選択に後悔はないものの、大好きなアレックスには、母として生きる自分ではなく以前のままのロージーとして見てほしかったのでしょう。

日本語訳では、「夢」が誰のものなのかが明確にされていません。このため、「アレックスの夢を壊さないために秘密にしていた」と勘違いしていた方もいらっしゃるのはないでしょうか。英語では「the dream」とあります。その後に続く内容を考えると、アレックスの夢ではなくロージーの夢だということがわかります。

【名言4】あの子を見てると、あなたを思い出すの。あの子を愛しているからだと思う。

アレックスはロージーに「ボストンに遊びに来て欲しい」と伝えます。大喜びでボストンを訪れたロージー。思い切り楽しんだあと、大学の芝生で寝転ぶ2人はとてもいい雰囲気に。そこでロージーは、娘ケイティに対しての想いを話します。

「あの子を見てると、あなたを思い出すの。あの子を愛しているからだと思う。」
“She reminds me more of you than Greg. That’s probably because I love her.”

ケイティと同じようにアレックスのことも愛している、というロージーの気持ちは誰が聞いても明らか。しかしアレックスには、素直に彼女を受け入れられない理由が…。

英語では「more of you than Greg」と「(実父の)グレッグよりもあなたを」となっています。「AにBを思い出させる」という意味の「remind A of B」は、映画などでよく使われるフレーズです。

【名言5】君はもっと愛されるべきだ。どんな時もそばで君を支え、君を包み込める男から。

ロージーの父のお葬式に出席したアレックス。ロージーの夫グレッグの横暴な振る舞いを目の当たりにし、空港でロージーに手紙を書きます。その手紙の書き出しがこちら。

「君はもっと愛されるべきだ。どんな時もそばで君を支え 君を包み込める男から。
“You deserve someone who loves you with every single beat of his heart, someone who will always be there with you, who love every part of you, especially your flaws.

字幕には文字数の制限があるため、「someone who loves you with every single beat of his heart」の箇所が訳されていないのが残念!直訳すると「心臓の鼓動の数と同じだけあなたを愛してくれる誰か」となります。つまり「心の底からあなたを愛してくれる誰か」があなたにふさわしい、という感じです。

【名言6】当たり前のようにあなたはそばにいてくれた。その価値に私は気づかなかったの。

ロージーは、アレックスに想いを伝えようと彼の結婚式に向かいますが、到着が遅れ間に合いません。出席した披露宴でのロージーのスピーチには、アレックスに対する心からの想いが詰まっています。

「当たり前のようにあなたはそばにいてくれた。その価値に私は気づかなかったの。」
“I hope I didn’t take it for granted, I think maybe I did, because sometimes we don’t see that the best thing that ever happened to you is sitting there right in front of your nose.”

英語をそのまま訳すと「自分にとって最高の出来事が目の前にあるのに気づかないことがある」になります。「take 〜 for granted」は、「当たり前のように考える」という意味です。

【名言7】あなたがどこにいて誰と何をしようとも、私はいつでも正直に本当に、心からあなたを愛してる。

披露宴でアレックスに贈ったロージーのスピーチの締めくくりがこちら。

「あなたがどこにいて誰と何をしようとも、私はいつでも正直に本当に、心からあなたを愛してる。」
“…no matter where you are or what you’re doing, or who you ‘re with, I will always honestly, truly, completely love you.”

いくら親友とは言え、結婚したばかりの花婿に贈るような言葉ではありませんよね。もちろん、会場は凍りつき、花嫁べサニーはロージーに厳しい視線を向けます。

そこでロージーは、こう付け加えます。「兄を慕うように、親友を思いやるように。」この時のロージーの気持ちを想像すると切なくなりますね。

honestly, truly, completely(正直に、本当に、完全に)」と重ねたところに、ロージーのアレックスに対する強い愛情が感じられます。「completely(完全に)」を「心から」と訳したのがとても自然で◎。

【名言8】僕とダンスに行かないか?

ついに自分のホテルをオープンしたロージー。そこへ、べサニーと別れたアレックスが現れます。部屋に案内されながらアレックスはロージーに、自分が見た夢について話し出すのですが、実はそれは彼女への愛の告白でした。

「ロージー、僕とダンスに行かないか?」
“Rosie Dunne, can I take you to the dance?”

12年前に誘う勇気がなく言えなかった言葉。「やっと誘ってくれた」と笑顔で答えるロージー。2人がキスをして感動のラストとなります。ここに着地するところが、私は個人的に好きです。

「僕とダンスに行かないか?」の前の呼びかけが「Rosie Dunne」とフルネーム。どことなくプロポーズの雰囲気が出ていますね。ロージーの返事「better late than never」は直訳すると「遅れてもやらない(行かない)よりはまし!」となります。12年も「late(遅れた)」だけに、とても重みのあるセリフです

おわりに

映画『あと1センチの恋』から、心にジーンとくる名言を英語の解説とともにご紹介しました。

ロージーとアレックスのお互いに対する愛情と複雑な想いが、何気ない言葉からずっしりと伝わってきますね。

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映画「あと1センチの恋」をまだ観ていない方は、ぜひご覧になってみてくださいね。

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映画「あと1センチの恋」公式サイト