【ネタバレあり】映画『マンオブスティール』わかりやすく解説!

2013年に上映されたDCコミックス『スーパーマン』の実写版映画『マン・オブ・スティール』。スーパーマンなのにタイトルが『スーパーマン』じゃないの?と気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこの作品、スーパーマンのファンはもちろん、これまでスーパーマンの作品を観たことがない方でも十分に楽しめる映画となっています!

そこで今回は、『スーパーマン』についてよく知らない!という方にもわかりやすいように、映画『マン・オブ・スティール』について知っておきたいポイントをまとめました。

なお、当記事にはネタバレ内容も含まれていますので、映画をまだ観ていない方はご注意くださいね。

contents

映画『マン・オブ・スティール』ってどんな映画?

映画『マン・オブ・スティール』は、DCコミックスの『スーパーマン』の6作目の映画です。ただし、この作品は『スーパーマン』シリーズのリブート作品(シリーズを新たにはじめから仕切り直す)となるため、スーパーマン作品をこれまで観たことのない方にもピッタリの作品となっています。

しかも映画『マン・オブ・スティール』は、DCコミックス実写映画のクロスオーバー作品『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズの記念すべき第1作目としても知られています。『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズでは、DCコミックスのキャラクターが他の作品に登場したり、シリーズ間でストーリーを共有・進行させたりしているのが特徴です。

ワーナー・ブラザース公式チャンネルより

現在(2020年10月4日時点)、映画『マン・オブ・スティール』は、Amazonプライム・ビデオで視聴いただけます。

基本情報

【基本情報】
公開年:2013年
上映時間:143分
監督:ザック・スナイダー
脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー
原案:デヴィッド・S・ゴイヤー、クリストファー・ノーラン
制作:クリストファー・ノーラン、エマ・トーマス 他
制作総指揮:ロイド・フィリップス、トーマス・タル
音楽:ハンス・ジマー

監督を務めるのは、『ウォッチメン』『300』などで知られるザック・スナイダー。本作品以外にも『バットマンvsスーパーマンジャスティスの誕生』や『ジャスティス・リーブ』などのDC映画を監督をしています。

脚本・原案を手がけるのは、あのダークナイト3部作の脚本家としても注目されているデイヴィッド・S・ゴイヤー。『ドクターストレンジ』『ザ・フラッシュ』など漫画を原作とした映画の脚本を数多く書いていることでも有名です。

さらに、ダークナイト3部作、『インセプション』『インターステラー』など多数のメガヒット作品を輩出しているクリストファー・ノーランが原案・制作を担当。今ハリウッドで最もイケてる人として注目が集まっています。

しかも、音楽はハンス・ジマー。名前は知らない人でも彼の曲は聞いたことがある!という人も多い映画音楽会の巨匠として有名です。

これだけの実力派が揃って制作された映画『マン・オブ・スティール』、かなり期待度が高まりますよね。

作品のキャスト

映画『マン・オブ・スティール』は、キャストもとにかく豪華。以下のキャストをご覧ください!

【キャスト(役名)】
ヘンリー・カヴィル
(クラークケント/カル=エル/スーパーマン)
エイミー・アダムス(ロイス・レイン)
マイケル・シャノン(ゾッド将軍)
ケビン・コスナー(ジョナサン・ケント)
ダイアン・レイン(マーサ・ケント)
ローレンス・フィッシュバーン(ペリー・ホワイト)
アンチュ・トラウェ(ファオラ=ウル)
ラッセル・クロウ(ジョー=エル)

スーパーマンを演じるのは、ヘンリー・カヴィルアメリカ人以外の俳優がスーパーマンを演じるのは彼が初めてとのこと。甘いマスクと鍛えられたボディで、一躍ブレイクしました。

脇役には、『魔法にかけられて』のエイミー・アダムス、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』『パーフェクト・ワールド』のケビン・コスナー、『トスカーナの休日』のダイアン・レイン、『マトリックス』シリーズのローレンス・フィッシュバーンなど、実力派俳優がラインアップ。しかも、スーパーマンの実の父親役をあのラッセル・クロウが演じています。脇役をベテラン陣でしっかり固めてる、という感じです。

映画『マン・オブ・スティール』のあらすじ

映画『マン・オブ・スティール』のあらすじは以下のとおりです。

幼い頃から超人的な力を持つ少年、クラーク・ケント。彼は親との約束でその特別な力を封印し、孤独な少年時代を過ごした。成長し、クラークを守ろうとして死んだ父の「使命を突き止めろ」という教えに導かれて放浪の旅に出た彼は、遂に自分の真実を知る。爆発寸前の惑星クリプトンで、実の父親が生まれたばかりの彼を地球へ送り出したのだ。己の正体に葛藤するクラーク。しかしその時、クリプトン唯一の生き残りであるゾッド将軍と反乱軍がクラークが地球にいることを突きとめた。それは、人類の存亡を賭けた闘いが始まることを意味していた──!

ストーリー|映画『マン・オブ・スティール』公式サイト|Warber Bros.

誰もが1度は名前を聞いたことのあるスーパーマン。彼が誰なのか、どのようにスーパーマンになったのかが、本作品で明らかになります。

タイトルが『スーパーマン』じゃないのは何故?

映画『マン・オブ・スティール』は、確かにスーパーマンを主役とした映画ですが、タイトルに「スーパーマン」という言葉が入っていません。

このタイトル『マン・オブ・スティール(Man of Steel)』は、直訳すると「鋼の男」。実はこの「マン・オブ・スティール(Man of Steel)」は、スーパーマンのニックネームの1つなんです。スーパーマンがほぼ無敵なことから、「鋼の男」と呼ばれています。

本作品を『スーパーマン』ではなく『マン・オブ・スティール』した理由については、脚本を務めたデヴィッド・S・ゴイヤーが次のように語っています。「クリス(クリストファーノーラン)と私は、この作品を『スーパーマン』ではなく『マン・オブ・スティール』というタイトルにすることを提案した。理由は、昔のもの(歴代のスーパーマンシリーズ)と新しいもの(本作品)との何らかの境界線がほしかったんだ。」

これまでのスーパーマンシリーズから仕切り直された新しいスーパーマンを作り出したい!というゴイヤー氏の意気込みが感じられますね。

参考
Why Man Of Steel wasn’t called Superman | EMPIRE

映画『マン・オブ・スティール』をおさらい!

それではいよいよ、映画『マン・オブ・スティール』を観るときのポイントや知っておきたい事実などについてご紹介します。

スーパーマンってどんなキャラクター?

DCコミックスの『スーパーマン』シリーズに登場するスーパーヒーロー。本名はカル=エル、地球名はクラーク・ケント。クリプトン星に生まれましたが、惑星滅亡の直前に宇宙船に乗せて地球へ送られました。アメリカのカンザス州に着陸したスーパーマンは、ケント夫妻により育てられます。

黄色い太陽からエネルギーを得ることにより、飛行能力、怪力、強靭な肉体、透視能力など超人的な能力を発揮。この能力のため、子供の頃は友達もおらずに孤独な存在であったことが、本作品で描写されています。

スーパーマンの生みの親は?

スーパーマンの実の父はジョー=エル、母はララ・ロー=ヴァン。2人は、まだ幼い息子カル=エルを小型宇宙船に乗せて地球へ送り出しました。

父ジョー=エルはクリプトン星の科学者でしたが、クーデター時に殺されてしまいます。本作品では、死んだ後もデータ化された彼の意識がカル=エルを導き助けます

母ララ・ロー=ヴァンは、カル=エルを自然出産。クリプトン星では、自然出産は違法であり、数世紀ぶりとなります。カル=エルの行き先(地球)を選んだのも彼女です。

スーパーマンの育ての親は?

スーパーマンの育ての父ジョナサン・ケントと母はマーサ・ケントは、カンザスの田舎で農業をしていました。落下した宇宙船から赤ちゃんのカル=エルを見つけ、クラークと名付けて育てることに。

父ジョナサンは、クラークが青年の時に竜巻に巻き込まれ亡くなってしまいます。クラークの特殊な能力を隠すよう言い聞かせて育てます。

母マーサは、クラークを温かく大切に育てます。ジョナサンの死後は、1人で農場を切りもりしながら、クラークを支え見守ります。

クリプトン星とはどんな惑星?

クリプトン星とは、スーパーマンの故郷の惑星です。カル=エルを乗せた宇宙船が旅立った後、爆発してしまいます。

クリプトン星は重力が地球よりもはるかに強く、スーパーマンが地球で空を飛べるのは、クリプトン人が地球の重力に逆らえるためだそうです。

本作品で言われているクリプトン星の「赤い太陽」とは、クリプトン星が赤い色の恒星を周回していることからきています。

ゾッド将軍って誰?

ゾッド将軍は、クリプトン星の将軍です。クーデターを起こしますが失敗。追放の身となりますが、クリプトン星の滅亡とともに解き放たれ、地球を攻撃します。

黄色い太陽の意味は?

「黄色い太陽」とは地球が周回している太陽を指します。

スーパーマンの特殊能力は、この太陽のエネルギーが力の源となっています。スーパーマンは、地球の若い太陽からエネルギーを得ることで体質変化し、超人的な力を持つことができるようになりました。クリプトン星が周回していた赤い太陽は老いているため、エネルギーを得られず力を失い、地球人と同様になってしまいます。

ロイス・レインはどんなキャラクター?

デイリー・プラネットの記者、ロイス・レイン。気が強く行動的で、危険な場所への取材にも物怖じしません。

両親以外にスーパーマンの正体を知るのは彼女のみ。スーパーマンとはお互いに惹かれ合い、後に2人は同僚となります

「コデックス」とは?

コデックスとは、クリプトン人の遺伝子データが収められた装置のことです。クーデターの混乱中、ジョー=エルがジェネシス・チェンバーから頭蓋骨の形をしたものを盗み出すシーンがありますが、その頭蓋骨のような物体がコデックスです。

クリプトン星では、もう何世紀も自然出産が行われていませんでした。ジェネシスチェンバーと呼ばれるシステムで、コデックスから遺伝子情報が読みとり、戦士や科学者など必要な人材を設計し子供を人工的に生産していたのです。

ジョー=エルは盗んだコデックスの中の10億人のDNAデータを、息子カル=エルの細胞に埋め込みます。これにより、クリプトン人を継承することができるようになりました。

コマンドキーとは?

「S」の字のついた小さなスティックは、コマンドキーと呼ばれています。ジョー=エル が息子を宇宙船に乗せて地球に送った時、このコマンドキーも一緒に託しました。「S」はエル家の紋章です。

コマンドキーには、父ジョー=エルの意識情報が内蔵されています。クラークが宇宙船にコマンドキーをはめた時、父ジョー=エルがホログラムとして出現したのはこのためです。

ワールドエンジンとは?

ワールドエンジンとは、3つの足がついた宇宙船ポッドのような装置です。ゾッド将軍が、クリプトンが以前に植民地としていた星で見つけました。ワールドエンジンを地面に突き刺して起動することにより、その星の重力を変えて、クリプトン人が住める環境にすることができます

クリプトン星は重力が地球よりはるかに強いため、車や建物はもちろん人まで灰のように粉々になる様子が本作品で描写されています。

スーパーマンの「S」の意味とは?

スーパーマンの胸にある「S」のマークは、クリプトン星のエル家の紋章であり、「希望」を意味します。「superman」の「S」ではないんです。

本作品では、ジョー=エルもこの紋章を身につけています。

希望を表すこの「S」の紋章には、誰にも「善の力」があるという信念が宿っていることを、ジョー=エルは息子に伝えています。

映画『マン・オブ・スティール』を観た感想

これまでスーパーマンシリーズは読んだことも観たこともなかった私が、作品を観た感想は…

  • マンガを読む感覚でそれなりに楽しめる
  • 脇役のキャストが実力派で見ごたえある
  • スーパーマンのはじまりがわかった
  • 「コデックス」「ワールドエンジン」などわかりにくい箇所もあった
  • もう少しスーパーマンについて知っていれば、もっと楽しめるのでは?

リブート作品ということで、スーパーマンの知識がない人でもそれなりに楽しめます。スーパーマンが新聞記者なのは知っていたので、この作品のエンディングが、自分の知っているスーパーマンにちゃんと着地したので、ある意味満足した感じです(笑)。

まとめ

映画『マン・オブ・スティール』について知っておきたポイントについてご紹介しました。

スーパーマン初心者の方にとってもおもしろい映画ですが、スーパーマンについて少しでも知っていると、何倍も楽しんでいただけると思います!

これから視聴される方にも、2回目以降の方にも、今回の記事が参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます♪